肥料の豆知識~基本編~
今回の豆知識は、基本的な肥料のお話しです。肥料は必要?どんな肥料を与えればいいの?こんな疑問の解決になればと思います。
肥料は必要なの?
道端に咲いている花は肥料を与えなくても育っていますよね?
道端の花は、根から水や養分を吸収し、葉と茎からは日光と二酸化炭素を吸収することで生長します。その生長過程で地表に落ちた枯れ木や葉っぱなどの有機物が土の中の微生物によって分解され、植物の生育に必要な養分になります。
こういう自然界の植物に対して私達が植えた芝桜は、この循環が必ずしも機能しているわけではなく、どうしても不足する養分がでてきます。これを補うために肥料が必要なんです。
芝桜は特に肥料を与えなくても育ちますが、より大きく、より花を咲かせるためには肥料を与えましょう。
肥料の種類
肥料には「化学肥料」と「有機質肥料」があります。
化学肥料とは?
無機質資材から作りだしたもので、肥料の三要素「窒素」「リン酸」「カリ」が含まれ、足りない養分を確実に補うことができます。効果は有機質肥料に比べ速効性があり、与えすぎると肥料やけの心配があります。
具体的に、肥料の三要素は植物のどこに効果を与えるのでしょうか。表を見てみましょう!
窒素(N) | 茎や葉を大きく育てる |
リン酸(P) | 花付き、実つきをよくする |
カリ(K) | 根の生育を促進し、全体を丈夫にする |
例えば、一般的な緩効性肥料の成分表示を見てみると・・・
窒素:5 リン酸:30 カリ:5 と表示されています。この場合、リン酸の含有量が多いので、花付きをよくする成分が多く入っているということです。これくらいの成分の肥料だと肥料やけの心配も少ないのでオススメです。
有機肥料とは?
有機質資材を発酵・腐熟化しているので、自然界の微生物が分解してくれる要素でできています。効果はゆっくり効くので根にやさしいです。
ただ、有機質肥料のなかには発酵が未熟なものがあり、肥料を与えたあとに発酵し始め、その過程で熱やアンモニアが発生することがあります。それが根には悪影響になるため「完熟」の有機質肥料を使ってください。
さいごに
肥料の基本的なお話し、いかがでしたか?
肥料を与えなくても植物は育ちますが、より大きく、より花を咲かせるためには肥料の力をかりましょう!そして、育てる植物や、何を補いたいのか目的に合った肥料を選ぶといいですね。
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もし、肥料選びに困った時やお花の生育で心配なことがあればいつでもご連絡ください。株やお花の状況によってアドバイスさせていただきます。芝桜の育て方も参考にしてくださいね。